Yosemite上のWineskinでインストールしたアプリ上で日本語入力できるようにしたときのメモ
Wineskinは、Wineをラッピングして、Mac OS X上にお手軽にWindowsアプリケーションをインストール・起動できるようにするための素晴らしいツールです。
先日、Yosemite上にWineskinで簡単にWindowsアプリをインストールして喜んでいたのですが、真面目に使おうとしたら日本語入力できなくて残念だったので、できるようにするまでの過程をメモしておきます。
流れ
- Wineskinに普通にソフトウェアをインストールする
- XQuartz.appをインストールする
- MacUIMをインストールする
- Wineskinの設定を変更してXQuartz.appを使うように変える
- Wineskinに起動オプションを追加
Wineskinに普通にソフトウェアをインストールする
普通にインストールします。
XQuartz.appをインストールする
(インストールしていなければ)XQuartz.appをインストールします。
MacUIMをインストールする
MacUIMをインストールします。私がインストールしたのは0.6.16-2でした。
X11 環境の日本語入力に MacUIM(Mozc)を使う|mattintosh note (跡地) の「MacUIM のインストールと設定」を参考に、「標準の入力方式」を指定します。
同様に、X11 環境の日本語入力に MacUIM(Mozc)を使う|mattintosh note (跡地) の「X11 の設定」を参考に、 ~/.xinitrc.d
以下に uim-xim
を起動するスクリプトを設置します。
具体的には、 ~/.xinitrc.d/uim-xim.sh
に
#!/bin/sh /Library/Frameworks/UIM.framework/Versions/Current/bin/uim-xim &
という内容のファイルを作り、 実行権限を付加します。
これで、XQuartz.appを起動すると、uim-ximが実行された状態になるはずです。
Wineskinの設定を変更してXQuartz.appを使うように変える
Wineskinで作ったラッパーアプリをFinder上で右クリックし、「Show package contents」を選択すると、「Wineskin」というアプリがあるので、それをダブルクリックして起動します。
すると↑このような設定アプリが起動します。
「Advanced」ボタンをクリックし、「Options」タブを開くと、「Force use of system installed XQuartz instead of using built in WineskinX11」というオプションがあるので、これを有効にします。
Wineskinは標準ではWineskinと一緒に配布されているXQuartzを使うのですが、それだとuim-ximを使うことができないので、これを普通のXQuartzを使うように変更するわけです。
Wineskinに起動オプションを追加
次に、Wineskinの起動オプションを追加する必要があります。
上記と同様に「Advanced」ボタンをクリックすると「Custom Commands」という項目があります。
↑ここに
export LANG=ja_JP.UTF-8; export XMODIFIERS="@im=uim"; export GTK_IM_MODULE=uim
を入れます。これで、アプリが起動する際にuimを使うための環境変数が設定されます。
あとは、アプリを起動すれば、Shift+Spaceで日本語入力ができるようになるはずです。
…ただし、このブログを書くために試しに入れてみたサクラエディタでは、ダイアログ等以外ではインライン入力できませんでした。
参考にしたページ
X11 環境の日本語入力に MacUIM(Mozc)を使う|mattintosh note (跡地)